ラナンキュラス

ラナンキュラスはキンポウゲ科の球根植物で多くの園芸品種が流通していますが、ラナンキュラス アジアティクス（Ranunculus asiatics）から品種改良された系統を指します。

• ラナンキュラスとは
• ラナンキュラスの育て方
• ラナンキュラスのネット通販
• 庭のラナンキュラス

ラナンキュラス

西アジアから地中海の湿地に自生し、ラナンキュラスという名前も葉っぱの形からカエルを意味するラナに由来します。英語ではペルシアン･バターカップと呼びます。
開花時期は4月〜5月で、紙細工のように幾重にも重なった花弁が魅力的です。チューリップと同様、秋植え球根です。
花色は赤、白、黄、桃色と豊富で、園芸品種は八重咲きが中心です。
蕾が小さくても、開花するとバラのようにボリュームのある花姿と鮮やかな花色が人気で、切花にしてフラワーアレンジメントでもよく用いられます。特に、ラナンキュラスの茎は中が空洞なので、ワイヤーを通してアレンジメントがし易いとされています。

ラナンキュラス

ラナンキュラス
レナンキュラス、ハナキンポウゲ（花金鳳花）
学名：Ranunculus asiatics
草丈：30 cm位

ラナンキュラスの育て方

ラナンキュラスの育て方（植え付け、剪定、病害虫）を紹介します。

ラナンキュラスの植え付け

ラナンキュラスは半日陰〜日当たりを好み、水はけの良い場所が適しています。
植え付けに適しているのは10月から11月です。球根植物を上手に育てるには、根を十分に張らす事と、水を切らさないことが重要です。一度でも水切れを起こすと根が傷み赤くなります。傷んだ根は十分な水分を吸う事が出来ず、花を正常に咲かせることが出来なくなる場合があります。葉がしっかりしていても、蕾が出来なかったり、きれいな花が咲かない原因のひとつです。
また、球根植物が綺麗な花を咲かせるためには、十分な寒さの期間を経験させる必要があります。これがないと葉だけが茂ることがあります。植え付け後は、屋外の寒い場所で凍らせないように管理します。
特に、ラナンキュラスは耐寒性が少し弱いので、凍結にあわないようにバーク堆肥などでマルチングします。
ラナンキュラスの球根は、大抵、乾燥されて流通しているので、そのまま植えつけて水を与えると、急な給水による膨張で割れてしまいます。植え付ける前に、濡れたティッシュなどに包んでからジップロックなどに入れて1週間〜10日くらい冷蔵庫で保管します。ゆっくりと給水させてから植えつけると発芽しやすくなります。
地上部が大きくなるので、植え付け幅は15 cm位とります。アルカリ性を好み、酸性土壌を嫌います。

ラナンキュラスの剪定

ラナンキュラスは特に剪定の必要はありません。
夏の休眠期に球根を掘り上げた場合は、水が掛からないよう注意しましょう。開花してから葉が黄色く変色するまでは球根が肥大する時期です。黄変するまでは、水を切らさないようにしましょう。黄変したら掘り上げの目安です。掘り上げたら残っている茎や葉を取り除き、風通しの良い日陰で球根を乾燥させます。

ラナンキュラスの病害虫

ラナンキュラスはアブラムシが付きやすいと言われていますが、比較的まれなようです。

ラナンキュラスのネット通販

庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、ラナンキュラス購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。

庭のラナンキュラス

ラナンキュラスの草丈は30 cmくらい。幾重にも重なった色鮮やかな花弁が魅力的で、フラワーアレンジメントにも良く利用されます。