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雨水タンクとは・・・

その名のとおり、雨水を貯めておくタンクのこと。雨水貯留槽とも呼ばれます。
バケツなどを庭に置いて雨水を貯めるのも一緒ですが、蓋が無いとボウフラが湧いたり藻が発生したりするのでお勧めできません。
雨水タンクは住宅の縦樋(たてどい)と接続して庭の片隅に設置します。屋根に降った雨は雨樋(あまどい)を伝って、下水管や浸透枡に流されますが、この時、雨水タンクを中継させて雨水の一部をタンク内に貯留します。貯めた雨水は、植物への水やりや打ち水などに利用が可能です。
雨水タンクを使えば、水道水の節水効果が期待できるだけでなく、浄水施設への負担軽減にもつながり、より環境に配慮したガーデニングといえます。
なお、雨水タンクの水は飲料には使用できませんが、非常用水として災害時のトイレなどに利用できます。

家庭用雨水タンクの設置検討

2010年は記録的な猛暑でした。日々の庭木への散水に経済的な不安感を抱いた我が家は、マイホーム購入時に一度は断念した雨水タンクの購入を再度検討しました。
以前に設置を断念したのは、1基当たり概算で6万円程度の設置費用が掛かること、又、落ち葉などが途中で詰まらない様に定期的に手入れが必要で大変であることを施工店から言われて尻込みしたことが大きな理由です。
設置の見積内訳は、商品価格が2万円ほど、取り付け施工賃その他含めてが4万円くらいだったと思います。
夏が終わり、実際に水道局から届いた水道料金は驚くほど高額ではありませんでした。
しかし、ガーデニングをきっかけに、エコライフに関心を高めていた我が家は、たまたま寄ったホームセンターで雨水タンクが大幅な値引きをされて売られていたこと、自治体から設置世帯に対する奨励金(補助金として、1万円を上限とする設置費用の1/2の金額)を受けられること、外箱に書かれていた取り付け手段を読む限り私のような素人にも取り付けが簡単そうな点に後押しされて、ついに購入・自力で設置することを決断しました。
我が家が購入したのは、タキロン株式会社の雨水貯留タンク「雨音くんミニ」という商品で、80リットルまで貯留できるタイプです。我が家で使用しているジョウロが6リットルなので、満水時には、およそ13回分使用できる計算になります。

雨水タンク " 雨音くんミニ " の購入・設置

タキロンの雨水タンク「雨音くん」を購入してみました。

接続ホース タキロン「雨音くんミニ」には、付属品として70センチの塩ビのホースが入っています。この付属ホースを使って接続する場合は、たてどいから雨水タンクまで70センチ以内の距離に設置します。
ブロック 満水時は雨水タンクが結構な重さになるので、設置面の地面が沈み込まないように、しっかり踏み固めます。
市販のコンクリートブロックを左右に3段ずつ重ねます。
ジョウロ 雨音くんミニは、タンクの下方に排水用の蛇口があるので、地面からの高さを確保しないとジョウロなどが使えません。 取扱説明書には片側2段と記載されていましたが、屈むことで余り腰に負担をかけたくなかったので、我が家では3段としました。 空のタンクを載せ、水準器で水平になっていることを確認します。
基準線 「雨音くんミニ」の天板の高さが、たてどいに継ぎ手を取り付ける基準線になります。たてどいに差し込む継ぎ手の中には、受け皿状の内溝があって、そこに溜まった雨水がタンク内に流れ込む仕組みなので、基準線が天板より低いと高低差を利用してタンク側に水が流れ込まず、たてどいが破損する原因になってしまいます。天板に当て木を載せ、たてどいに基準線を記入します。
変換ゴムソケット 「雨音くんミニ」は丸たてどい(サイズ55もしくは60)に取り付けが可能な商品です。我が家のたてどいは、断面が四角い「角たてどい」なので、角たてどいに丸型の継ぎ手を取り付けるためのゴムソケットが必要になります。これもタキロンから「角たてどい変換ゴムソケット」が別売りされています。
継ぎ手は3.5センチ程ですが、ゴムソケットを上下に噛ませるので、8センチ幅の切断長さが必要になります。プラスチック用のこぎりで必要幅のたてどいを切断します。
 ※ 我が家のたてどいは屋根側で固定され、雨水マスとの接続側に数センチ幅の遊び分がある施工方法でした。そのため、たてどいと外壁との固定金具を外して切断すると、たてどいが地面側に数センチほど落ち込むことになります。あらかじめ固定金具を外し、落ち込む幅を確認していなかったら、切断したときに基準線が下にズレ込むところでした。雨樋を切断する前に、よく確認することをお勧めします。切ってからでは大事ですよ!!!
切断部にゴムソケットを取り付け、続いてゴムソケットに継ぎ手を挿入します。
接続 継ぎ手にホースを繋いだ際に、ホースにたるみが出ないようカッターナイフで余分なホースの一部を切断します。ホースがたるんでいると雨水が流れにくくなります。付属のホースバンドを使ってホースと継ぎ手、タンク本体を接続します。
雨音くん 付属の蛇口を本体下部の水洗取付金具に手で取り付けて終了です。

雨水タンクのネット通販

私は、ジョイフル本田で売られていた雨音くんを購入しましたが、ホームセンターで常時在庫を抱えているとは限りません。 ですので、ネット通販を利用するのも便利だと思います。

アークランド楽天市場ショップ ※メーカーお取り寄せ、当店物流センター発送 タキロン雨水貯留タンク
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タキロン 雨音くんのお店 使い勝手の良い150リットルタイプの架台付き雨水貯留タンクです。雨音くん

雨水タンク設置の感想

設置のところでも書きましたが、たてどいを切断するところが一番神経を使いました。大事な住宅に傷をつけることですし、何より我が家の場合、説明書と異なるたてどいの施工方法だったからです。 ですので、もし雨水タンクの設置を考えている方がいらしたら、ご自身の住宅のたてどいがどのような方法で取り付けられているかを事前に十分確認してから施工を考えることをお勧めします。それ以外は、ごく単純な仕組みで個人的にはとても簡単な作業でした。
自力での設置でしたが、使用に何ら問題はなく、雨が降るのがちょっと楽しみだったりします。もっと大きい容量の雨水タンクでも良かったかなと思ってしまいます。
自治体からの補助金が振り込まれ、1基約5,600円で取り付けられたことになります。
タキロン 雨音くんミニには、最下部にネジ込み式の排水口がついています。なので、タンク中に溜まった落ち葉屑は、キャップを外してタンクを空にする際に一緒に排出される仕組みになっています。