クロッカス

クロッカスの名はギリシャ語の「クロケ（糸）」から。雄しべの上部が糸のように垂れ下がっていることに由来するそうです。
スパイスにも使われるサフランは、クロッカス・サティヴァスといい、古くから鎮痛・鎮咳に効くとされ生薬として珍重されてきました。また、雌しべは乾燥させてブイヤベースやパエリアなどの香り付けにも用いられます。

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クロッカス

地中海原産で、ヨーロッパでは「幸福の使者」と言われるクロッカスは春咲き種のほかに、サフランを代表とする秋咲き種や早春に咲き出す冬咲き種があります。
秋咲き種のサフランは、薬用や香辛料としても利用されます。他にもウェルヌスピックウィックやプリンスクラウス、スノーバンディングなど多くの園芸品種があります。
花壇や芝生の縁取りにまとめて植えると、次々に咲いて楽しめます。

クロッカス

クロッカス
アヤメ科クロカッス属
学名：Crocus
別名：花サフラン
草丈：

クロッカスの育て方

クロッカスの育て方（植え付け、剪定、病害虫）を紹介します。

クロッカスの植え付け

クロッカスは日当たりを好み、日が十分に当たらないと花が咲きません。
植え付ける時期は9月下旬から10月が適しています。秋咲き種は、8月下旬から9月上旬に植え付けます。
水はけの良い砂質土壌が適しています。水はけが悪い場所は、休眠期に球根が腐る原因になります。
球根植物を上手に育てるには、根を十分に張らす事と、生育期に水を切らさないことが重要です。一度でも水切れを起こすと根が傷み赤くなります。傷んだ根は十分な水分を吸う事が出来ず、花を正常に咲かせることが出来なくなる場合があります。葉がしっかりしていても、蕾が出来なかったり、きれいな花が咲かない原因のひとつです。
植え付け後は、屋外の寒い場所で凍らせないように管理します。
地植えの場合3～4年は植えっ放しでも大丈夫です。地植えでは、夏場は木陰になるような涼しい場所が適しています。
水栽培も可能ですが、水耕栽培では翌年花を咲かせるための栄養を蓄えることができないので、花後は土に戻して育てます。

クロッカスの剪定

花後はすぐに花茎を引き抜きます。花後に伸びた葉で栄養を蓄えるので、クロッカスの葉が茂っている間に液肥を与えて球根を太らせます。クロッカスは、古い球根の上に新しい球根を作るので、花後には1～2 cmの増し土をします。
株が密になってきたら植え替えます。

クロッカスの病害虫

クロッカスの害虫は特に報告されていないようです。
ネダニといって球根の鱗片内に白い小さなダニが群生し、球根を腐らせることがあります。貯蔵中の球根でも繁殖することがあり、被害にあった球根は腐って悪臭を放つようになります。
スミチオン1000倍液に30分～1時間つけて乾燥させます。

クロッカスのネット通販

庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、クロッカス購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。

庭のクロッカス

春の訪れを告げるように、早春から咲くクロッカス。花は暗くなると閉じる性質があり、日陰では半開きにしかなりません。植え付ける場所には注意しましょう。