ヒヤシンス

ヒヤシンスは、春咲き球根の中でも、最も香りの良い花として人気です。

• ヒヤシンスとは
• ヒヤシンスの育て方
• ヒヤシンスのネット通販
• 庭のヒヤシンス

ヒヤシンス

ヒヤシンスは、地中海沿岸地方に30種ほどの原種があり、オリエンタリスという系統から品種改良されました。 一般に流通しているヒヤシンスは、オランダで改良された品種（ダッチヒヤシンス）です。花が大きく、花穂が房状に密に咲くので見応えがあり、美しいのが魅力です。フランスで改良されたローマンヒヤシンスは、小さな花がまばらにつく早咲き品種です。
ダッチヒヤシンスは、繁殖力が弱く、そのため球根の値段が少し高めです。また、大きい球根ほど高価です。ただし、ヒヤシンスは球根が大きいほど立派な豪華な花を咲かせます。なお、水栽培用に売られている、球周16 cm程のものを鉢植えにしても生育に問題ありません。
「リッチ フレグランス」と表現される濃厚な香りのヒヤシンスですが、早春の冷たい風が吹き抜ける露地栽培では香りが分散して充分楽しむことができません。香りを楽しむには、鉢植えや水栽培にして室内に置くのがおススメです。
ヒアシンスの本来の花色は青ですが、赤・ピンク・黄・白などの花色の他、八重咲きなどがあります。

ヒヤシンス

ヒヤシンス
学名：Hyacinthus orientalis
ユリ科ヒヤシンス属
別名：風信子、飛信子、夜香蘭、錦百合
草丈：20 cmくらい

ヒヤシンスの育て方

ヒヤシンスの育て方（植え付け、剪定、病害虫）を紹介します。

ヒヤシンスの植え付け

ヒヤシンスは、半日陰～日当たりを好み、水はけの良い場所が適しています。砂質の土壌を好むので、バーミキュライトや川砂を混ぜるといいでしょう。
植え付けに適しているのは11月上旬です。根が30 cmくらい伸びるので、深めに耕しておきます。ヒヤシンスは、3年くらいは植えっぱなしで問題ありません。植え付けの間隔は15cmほど、深さは球根の2～3倍の深さに植えます。
球根植物を上手に育てるには、根を十分に張らす事と、水を切らさないことが重要です。一度でも水切れを起こすと根が傷み赤くなります。傷んだ根は十分な水分を吸う事が出来ず、花を正常に咲かせることが出来なくなる場合があります。葉がしっかりしていても、蕾が出来なかったり、きれいな花が咲かない原因のひとつです。
また、球根植物が綺麗な花を咲かせるためには、十分な寒さの期間を経験させる必要があります。これがないと葉だけが茂ることがあります。植え付け後は、屋外の寒い場所で凍らせないように管理します。

ヒヤシンスの剪定

ヒヤシンスは特に剪定の必要はありません。花後に花柄をしごいて取ります。切ると病気になりやすくなるので注意しましょう。
夏の休眠期に球根を掘り上げた場合は、水が掛からないよう注意しましょう。開花してから葉が黄色く変色するまでは球根が肥大する時期です。黄変するまでは、水を切らさないようにしましょう。掘り上げる場合は、6月頃に葉が黄色くなったら葉をつけたまま掘り上げます。掘り上げたら残っている茎や葉を取り除き、風通しの良い日陰で球根を乾燥させます。

ヒヤシンスの病害虫

ヒヤシンスの病害虫は特に報告されていません。

ヒヤシンスのネット通販

庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、ヒヤシンス購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。

庭のヒヤシンス

ヒヤシンスは水はけの良い日向か半日陰に向いています。びっしりと花茎につける花が見事です。
白いヒヤシンスの代表種カーネギー。カーネギーの花色は、純白のピュアホワイト。遅咲き品種ですが、花は大輪、花びらにも厚みがあります。茎も折れにくいので、風の強い花壇でも丈夫な品種です。
また、シティ オブ ハーレムは、クリームイエローのふんわりとした優しい色合いが魅力です。春の陽光にとても映える澄んだ黄色の花姿は美しく、今、大変人気のヒヤシンスです。