キンモクセイ(金木犀)
キンモクセイは、秋の季語でもあり、代表的な秋の香りのひとつです。
キンモクセイ
キンモクセイは中国南部の原産で江戸時代に渡来したとされています。
桂花とも呼ばれます。単に「木犀」といった場合は白花のギンモクセイ(銀木犀)を指すようです。
キンモクセイは、ギンモクセイの変種で、秋に咲くオレンジ色の花はギンモクセイより芳香が強く、庭木によく用いられます。
雌雄異株ですが、日本にあるキンモクセイは全て雄株で、結実しないと言われています。

キンモクセイ
モクセイ科モクセイ属
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
別名:桂花
常緑樹/小高木(樹高:3〜6 m)
キンモクセイの育て方
キンモクセイの育て方(植え付け、剪定、病害虫)を紹介します。
キンモクセイの植え付け
キンモクセイは日光を好む陽樹なので、植え付けは日当たりの良い場所が適しています。
キンモクセイは乾燥を嫌い、やや湿り気のある肥沃な土壌を好むので、あらかじめ腐葉土や堆肥をすき込んでおきます。
植付け時には、樹木がよく根を張れるように地中の石などは取り除いておきましょう。掘り出した土に対し2〜3割程度のバーク堆肥や腐葉土を鋤きこむと通気性が良くなり、根腐れを起こしにくくなります。
キンモクセイは大気汚染に弱く、葉の表面が汚れるようなところでは花付きや香りが弱くなります。葉の表面を洗い流すように時々は水をたっぷりあげましょう。
キンモクセイの剪定
キンモクセイは常緑樹なので、冬季に刈り込んでしまうと寒気に曝されて樹木が弱るので、剪定は新芽が出る前の2月〜3月に行います。
キンモクセイは、春先に伸びた枝先に花芽を付け、その年の秋に開花するので強剪定すると花付きが悪くなります。
樹形を乱す枝や込み合っているところの枝を抜くように仕立てます。
キンモクセイの病害虫
キンモクセイの病害虫は、特に目立ったものはないようです。風通しが悪くなると、ハダニやカイガラムシが発生しやすくなります。
キンモクセイのネット通販
庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、キンモクセイ購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。
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キンモクセイの庭
秋を代表する香りの良い花木といえばキンモクセイです。一時期は芳香剤として良く使われていましたが、最近は消臭剤が多くなり見かけなくなりましたね。キンモクセイは古くから親しまれてきた香り高い花木で、静岡県の三嶋大社には樹齢1200年を超えるとされるキンモクセイ(正式には薄黄木犀)があります。
自宅近くの幼稚園にも園庭に大きなキンモクセイがあり、毎年びっしりと花を付けます。落ちた花びらを園児がみんな両手いっぱいに集めている姿を見ると今も昔も変わらないなぁと、つい顔が綻んでしまいます。