カシワバアジサイ

カシワバアジサイは、北米原産のアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。深く切り込みの入った葉が、柏の葉っぱに似ているので柏葉紫陽花と呼ばれます。ちなみに、北米圏ではナラ属のアカガシワに葉が似ていることからoak leaved hydrangea（アカガシワの葉のアジサイ）と呼ばれています。

• カシワバアジサイとは
• カシワバアジサイの育て方
• カシワバアジサイのネット通販
• 庭のカシワバアジサイ

カシワバアジサイ

カシワバアジサイは、6月〜7月にかけて長円錐状に白い装飾花を付けます。アジサイの花色には、土壌中の酸度（pH）とアルミニウムが関係していますが、カシワバアジサイは土壌の酸度の影響を受けません。そのため、花色の発色のために土のpH調整をする必要がないのが特徴です。
セイヨウアジサイと同様、花弁に見える部分はガク(装飾花)です。カシワバアジサイには、一重ガクのスノークィーン、八重ガクのスノーフレーク、装飾花が手マリ状のハーモニーや葉色が淡緑色のリトルハニーといった品種があります。 写真はスノーフレークに近接したところです。白い装飾花の中心部分は、やや緑がかっており、そのグラデーションの美しさも魅力です。 秋にはバーガンディに葉色が紅葉します。エレガントな印象がカシワバアジサイの魅力のひとつです。

カシワバアジサイ

アジサイ科アジサイ属
学名：Hydrangea quercifolia
別名：オークリーブドハイドランジア
落葉樹／低木（樹高50〜200 cm）

カシワバアジサイの育て方

カシワバアジサイの育て方（植え付け、剪定、病害虫）を紹介します。

カシワバアジサイの植え付け

カシワバアジサイは、日当たりの良い場所を好みます。半日陰のような場所でも生育に問題は特にありません。強い日差しのある場所では綺麗に紅葉しないことが多いようです。
植え付けには、水はけの良い肥沃な土壌が適していますが、カシワバアジサイは水切れに弱いので乾燥しすぎる場所は生育に向いていません。水切れを起こすとすぐに葉が傷んできます。植え付けに適しているのは、3月〜4月上旬と10月頃です。大きく育って株分けする場合は、2月〜3月が適期です。
耐寒性が多少あるので寒冷地以外では戸外で越冬できます。
植え付けの際には、樹木が根を良く張れるように大きめの穴を掘り、地中の石などは取り除いておきます。

カシワバアジサイの剪定

装飾花は散らずに長く観賞用に楽しめますが、カシワバアジサイは早い時期に翌年の花芽をつけるので、剪定する場合は花後すぐに行います。樹形を小さくとどめたい、新しい枝を増やしたい場合以外は軽い剪定にします。 掘り出した土の2〜3割ほどのバーク堆肥や腐葉土を鋤き込んで植付けると、通気性が良くなり根腐れを起こしにくくなります。

カシワバアジサイの病害虫

ハダニやコナジラミの発生が報告されていますが、まれのようです。カシワバアジサイは、初心者にも安心して育てられます。

カシワバアジサイのネット通販

庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、カシワバアジサイ購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。

庭のカシワバアジサイ

2011年4月に近所の園芸店にて樹高80 cmのカシワバアジサイを7号鉢840円で購入しました。オフシーズンだったので安かったのかな？でも、ちゃんと芽吹きが確認できました。 スノーフレーク・八重咲きです。西側の駐車場脇に植え付けました。西日が当たる場所ですが、駐車している車で株元はかなり日陰になるので、生育に問題はないようです。