アキレア

アキレアは、近年、種間交雑による品種が増え、花色も豊富になりました。 赤や黄色、ピンク、白などの小花をつけ、乾燥させても花色が長く保てるので、ドライフラワーにも利用されます。

• アキレアとは
• アキレアの育て方
• アキレアのネット通販
• 庭のアキレア

アキレア

アキレアという名前は、古代ギリシャの医師アキレウスがトロイ戦争で傷ついた兵士たちの治療にこの葉を用いたことに由来します。葉に薬用効果があることから、古くからヤロウの名でハーブとして利用されてきました。
葉の形状がノコギリの歯に似ていることからノコギリソウという和名でも呼ばれます。
アキレアは、100種を超える品種が存在し、草丈15センチほどから100センチを超える大型種まで様々です。
一般に流通しているのは、セイヨウノコギリソウで草丈は70センチ前後。白花の他にもピンクや紅色の園芸品種があります。
他にはキバナノノコギリソウ（草丈120センチほど。黄色の花）やオオバナノノコギリソウ（草丈50センチほど。大きい白花）が出回っています。 オオバナノコギリソウハには、ザ・パールグループという八重咲きの品種もあります。

アキレア

アキレア
キク科アキレア属
別名：ノコギリソウ、ヤロウ
学名：Achillea
草丈：約15～120センチ

アキレアの育て方

アキレアの育て方（植え付け、剪定、病害虫）を紹介します。

アキレアの植え付け

アキレアは、冬季をロゼット（株）で休眠します。植え付けは10月か3月に行います。
植付けには日当たり、水はけのよい場所が適しています。冷涼でやや乾燥した土壌を好みます。
適地であれば地下茎を広げて2年目からは繁殖するので、蒸れない様に株間を広く空けて植え付けます。
数年経過し、株が混み合ってくると梅雨時に枯れてしまうので株分けして植え直します。

アキレアの剪定

アキレアは、特に剪定は必要ありません。 開花後すぐに切り戻すと、脇芽が伸びて9月に2番花が見られます。 アキレアは11月頃には地上部を枯らし休眠期に入ります。 暖地では背が伸びやすく花茎が倒れる恐れがあるので支柱を立てるのが無難です。

アキレアの病害虫

アキレアは高温多湿に弱く、うどん粉病や灰色かび病に感染しやすい品種があります。特にオオバナノノコギリソウはうどん粉病に弱い種類です。

アキレアのネット通販

庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、アキレア購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。

庭のアキレア

2011年に郊外型ホームセンターで3号ポット苗298円で購入したアキレア。白花種で建物東側のホワイトガーデンのハウチワカエデの株元に植付けました。 少し徒長気味に成長するせいか倒伏しがちですが、特に世話もかけていないのに毎年白い小花をたくさん付けてくれました。
地下茎で広がるため、近くのフジバカマと競合してしまったので、植え替えをしたところ、残念ながら消失してしまいました。
アキレアは、ヤロウという名でアロマテロピーでも人気です。アズレンブルーと呼ばれる美しい青色が特徴の製油です。
爽やかさと甘さを併せ持つハーブの香りが特徴で、風の予防や筋肉痛の緩和などにおすすめですが、女性ホルモンに作用して、月経痛や更年期障害など、女性特有のトラブルに改善する働きがあるともいわれています。