トリトマ
トリトマはツルボラン科の植物で、現在はクニフォフィア属に分類されます。一般には、旧属名のトリトマで親しまれ、流通しています。
トリトマ
クニフォフィアという名前は、ドイツの植物学者ヨハン・クニフォフに由来します。
100 cmほどの花茎が穂になって咲く姿が特長で、松明が燃えているような様子から「トーチ(たいまつ)リリー」という英語名があります。ちなみに和名はシャグマユリ(赤熊百合)といいます。
トリトマは、南アフリカ原産で、野生種の多くは標高1000メートル以上の高地に自生します。そのため、耐寒性、耐暑性を備えており、ガーデニング初心者にも育てやすい植物とされています。
花期は、5月中旬〜11月上旬と長く、広い庭にあると縦に伸びる花茎がとても良いアクセントになります。
80 cm以上の花茎を伸ばすオオトリトマと60〜80 cmくらいの小柄なヒメトリトマに大きく分類されますが、それぞれ多くの園芸品種があります。
一般に流通しているのは、オレンジ色の蕾が、膨らむにつれ徐々に色合いが薄くなり、咲き開くときに黄色になる品種です。
下から上に咲き進むのでグラデーションがかった風合いになります。
その他、変わった花色としてはピンク色や淡緑色した園芸品種があります。

トリトマ
トリトマ
ツルボラン科クニフォフィア属
別名:クニフォフィア、シャグマユリ、トーチリリー
学名:Kniphofia
常緑/草丈:60〜120 cm
トリトマの育て方
トリトマの育て方(植え付け、剪定、病害虫)を紹介します。
トリトマの植え付け
トリトマは日当たりと水はけの良い場所を好みます。
半日以上日が当たる場所に植えると元気よく生育します。
植え付けに適しているのは、3月と10月頃。トリトマは根を広げるので、株間を40〜60cmあけて植え付けます。
丈夫な性質で、植えっ放しでもよく育ちます。
冬季は常緑のまま休眠しますが、土寄せやバーク堆肥でマルチングした方が無難です。
トリトマの剪定
トリトマは特に剪定の必要はありません。
夏は次々に花が上がるので早めに花柄を摘み取ります。
花の季節が終わったら、枯れた葉などと合わせて整理します。
トリトマの病害虫
トリトマの病害虫は特に報告されていません。
株が大きくなって風通しが悪くなるとアブラムシが付きやすくなるので注意しましょう。
トリトマは初心者にも育てやすい植物とされています。
トリトマのネット通販
庭木の購入はネット通販が便利ですよ。現物が見られないというデメリットもありますが、気に入った品種や花色、珍しい希少種などが確実に購入できます。 現物の画像を掲示しているネットショップもあるので、トリトマ購入時の参考になります。在庫保管のコストが抑えられる分、ネット通販のほうが店舗価格より安い傾向があります。
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庭のトリトマ
背丈が高く印象的なトリトマ。そんなトリトマの庭といえば、モーリス・ドニの描いた「シャグマユリの聖母子」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
トリトマの和名であるシャグマユリの「シャグマ(赤熊)」とは、兜などに飾った赤毛のこと。戦国時代では武田信玄が、明治維新では官軍の将校が好んで被りました。
やはり、燃え上がるような真っ赤な姿が印象的なことから名づけられたと考えられます。